全国からのご注文とブランドの決意|帯を切らずに飾るという選択
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「帯を切らずに飾る額縁」という取り組みを続ける中で、
最近あらためて感じることがあります。
それは、ご注文をいただくお客様が
北海道から九州、そして沖縄まで、
全国に広がっているということです。
商品の配送を手配するたびに確認する送り先の住所。
そこに並ぶ地名を見ながら、
この額縁が、想像以上に多くの方のもとへ
届いていることを実感しています。

北海道から沖縄まで、日本各地へ
北海道、東北、関東、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄。
帯を切らずに飾る額縁は、
特定の地域や限られた方のための商品ではなく、
日本各地の暮らしの中に迎えていただいています。
着物との距離感も、
住んでいる場所も、
ライフスタイルも違う。
それでも
「帯を大切に楽しみたい」
という気持ちが、全国で共通していることを
ご注文を通して感じ取ることができます。

織物の産地や呉服に関わる方からのご注文
特に印象に残っているのは、
まさに織物の産地にお住まいの方や
呉服に関わるお仕事をされている方からも
お求めいただいている点です。
帯の背景や価値を、
誰よりもよく知っている方々。
その方たちが、
「帯を切らずに飾ること」
「帯そのものを尊重した形で楽しめること」に
共感してくださった。
それは、
一つのご注文として受け取る以上に、
この企画の方向性が間違っていなかったのだと
静かに背中を押される出来事でした。

帯を「守る」ことと、「楽しむ」こと
帯は本来、身にまとうものです。
けれど、ライフスタイルや体調の変化、
年齢を重ねる中で、
着る機会が少しずつ減っていくこともあります。
それでも、
帯そのものの美しさや、
そこに込められた時間や記憶が
失われるわけではありません。
切らずに、傷めずに、
暮らしの中で眺める。
そんな選択肢があることで、
帯は「過去のもの」ではなく、
今の生活の中で生き続ける存在になります。

全国からのご注文が、ブランドの決意と覚悟に
産地の方や、呉服に関わる方から
選んでいただいたとき、
嬉しさと同時に、
小さな決意と覚悟のようなものが生まれました。
この取り組みが、
日本の和装文化やものづくりの世界に、
ほんの少しでも良い循環を生み出せたら。
大きなことはできなくても、
帯を大切に扱う選択肢を
一つ増やすことはできるかもしれない。
そう思うようになりました。

帯を切らずに飾る額縁は、
特別な人のためだけの商品ではありません。
日本各地で、
それぞれの想いとともに選ばれている。
その一つひとつのご注文が、
このブランドの在り方を問い直し、
続けていく理由となり、
少しずつ覚悟になっていきました。
全国から届くご注文が、
このブランドを育ててくれています。
